文武両道は是か非か?

今週カタールで開幕するサッカーワールドカップ2022。

日本は強豪のドイツ、スペインと同組に入り、予選突破は困難だろうというのが大方の見方。

だが私は日本が予選を突破する確率は33.3%くらいあるんじゃないかと思ってます。なんでかと言うと日本は三苫薫という飛び道具を持っているからです。

私がここまでワクワクするサッカー選手は久しぶりです。4年前のキリアン=エムバペ以来。日本人なら30年前の中田英寿以来のスター候補です。

 

他人と同じことをしたがる日本人

野球もそうなんですがサッカーは想像力と創造力が求められるスポーツです。

広いスペースと狭いスペースがあった時、日本人は広い方へパスを出したりシュートを打ったりします。それがセオリーだからです。

だがエムバペや中田英寿、過去にはロマーリオやマラドーナなど、世界を魅了した天才プレーヤーたちはみな狭い方へパスを出すんですよ。

要するに常人と違う動きをするのです。 

三苫薫(みとまかおる)という選手は狭いスペースに向かってジャックナイフのようなドリブルで切り込む選手。昔のライアン=ギッグスのような「切り裂き型」のドリブラーです。

日本が0対0で粘っているうちに三苫のカウンターアタックでドイツやスペインから1点取る可能性は十分にあると私は思います。

 

過去の日本人選手で「狭い方」を狙う選手はほとんどいませんでした。中田英寿と三苫くらいですよ。小野伸二にしても中村俊輔にしても広い方を狙ってました。

これは日本人がマジメでミスを怖れる傾向が強いからだと思います。

得点効率に関して言うと、狭い方と広い方のどちらが効果的なのかはわかりません。

ただファンがビックリするのは間違いなく狭い方なんですよ。「えっ!そこを通すかァ?」みたいな。

ゴルフでもあるじゃないですか、安全なショットと冒険ショット。どっちのスコアが良くなるのかわかりませんが、ファンが増えるのは冒険ショットの方だと思うのです。麻雀でも将棋でもこういうことはあると思います。

他人と同じことをやっても感動はありません。安芯はするだろうけど。

  

文武両道は是か非か?

日本には文武両道というすばらしい言葉があります。

勉強もできてスポーツもできる人を理想とする考え。

ただ英語には文武両道という言葉がありません。スペイン語やドイツ語は知りません。

 

欧州サッカー界でも「サッカーだけ知っててもダメだ」とはよく言われます。社会人としても一人前であれと。

ただその一方で「勉強しすぎるとマジメになって独創性が失われる」と言われることもあります。これは日本の話です。

日本人はマジメですから他の人と同じことをして「出ない杭」になろうとしがちです。野球はこの方法でも世界トップに立てるかも知れません。同じ動作を再現できれば強いからです。

だがサッカーは違うと思うんですよね。サッカーは毎回違う動作をするヤツが強いと思います。

 

この話と文武両道の話はちょっとズレてるかもしれませんが、1980年代のサッカー界は「個人技の南米」「組織力の欧州」と言われていました。今は死語ですよ。

この頃のヨーロッパのスター選手はマジメでした。広い方にパスを出すタイプの選手が多かった。

ブラジル人はやっぱりユニークでした。ワールドカップで見たジーコは広い方にパスを打す選手でしたが、1980年代の読売クラブにいたラモス瑠偉はかなり破天荒でした。狭い方、狭い方へとグイグイ攻め込む選手でした。

 

マラドーナやロナウジーニョも狭い方を突いてくる選手でしたが、ああいう無謀なチャレンジができる選手って、たぶん勉強なんか一切してないと思うんですよ。

だって理論と常識を学べばああいう破天荒なプレーは絶対思いつかないはずだからです。

例えばバルセロナ時代のロナウジーニョのドリブル突破は完全にセオリー無視なんですよ。今時立ち止まった状態からドリブル突破を仕掛ける選手はほとんどいません。

これを野球に例えるなら、3点負けてる9回裏の攻撃で無死12塁から初球ダブルスチールを仕掛けるようなものなんですよ。「絶対やってこない」と思ってることを平気でやってくる。

 

文武両道とは「一般人への理想の道」であって、世界トップを目指すような超アスリートにとっては逆に不向きなのかもしれない。

日本代表が「予選突破」とか「目指せベスト8」とか言ってる時点でもう頭でっかちだと思うんですよ。

昔の南米人のように無邪気に「ワールドカップ優勝!」とか言ってればいいと思いますよ。

日本ハムの新庄監督はなかなかラテン系な感じですが、広島の新井監督も「古いしきたり」にとらわれない新しい感じを感じますね。

おしまい
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ありがとうございました。

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